私の体は、今のところ、有難いことに、やりたい事をやれます。
見たいものを見る目
聞きたいものを聞く耳
鍛える事に耐えうる手足
食べたものを消化して排泄する内臓
ちょっと前までは当たり前に思っていたけど、色々な人との出会いでそれは「奇跡」と「保護」によって34歳になった現在も保たれているんだと、日々感じています。
昨日は、いつも私に音楽のありかを示してくれる方と、今までになく濃いー話をしました。
耳が聞こえない。
見つめあう事がコミュニケーションに不可欠な人に、究極の選択を投げ掛けられました。
目と耳。どちらかを失うとしたら、君はどっちをとるかい?
目だよ。
そう答えて欲しかったに違いない。
でも私は、耳だと答えました。
ちょっと、がっかりさせちゃったかもなぁ。
でもね、私の耳をここまで育てたのは、あなただから。
自分は音を感知出来ない立場なのに、いつも私の音を必要としてくれて、感謝してくれたから。
それをうまく伝えられないまま、話が別の方へ流れていった。
私は、必ずあなたに分かるように伝える力をつけます。
必ず私の言葉で、あなたの目に、届けます。
だって、手話になってないごちの言葉を、あなたは間違いなく読み取って「こう言ったんだね、解ったよ!」
って、いつも私に解るようにリアクションをくれた。
そんなあなたと話す事が、私の耳を研ぎ澄ませた。
そんなあなたと話せた事が、果てしない挑戦と努力の始まりだった。
時折あなたは、私が音楽で何を悩んでるのかを言い当てる事がある。
いつだっけ。さんぽの歌を補聴器つけてピアノに合わせて歌ってみた時のこと。
始めルンルンに歌ってたあなたは、同じ所で頭を抱えて歌い続ける事が出来なくなった。
坂道を登るときは平地より足取りが重くなるはずだろう。
それなのに、なぜ音楽は上り坂のテンポにならないんだ。
補聴器を通して微かに聞こえるテンポは、俺の歌おうとするリズムと全く違う。
俺が分からないのに置いていかれる。皆待ってくれない。皆がどこを歌ってるのか分からない。
どうしたらいいのか混乱して歌えないよ。
あの時、そう言いたかったんだよね?
状況は違うけど、同じ種類の混乱を私はセッションで体験してるんだ。
だから、すごく気持ちは分かる。
何で知ってるの?って聞きたくなるくらいだよ(笑)
だから、あなたと音楽をリアルタイムで共有したい。絶対したい。してみせる。
来年こそ、実現させよう。
一生に一度しか来ない記念すべき一年になるよ。楽しみだね。
誕生日のお祝いたくさんたくさんありがとうございます!
お礼はたっぷりしますぜ♪音楽でね。
目を失ったら、あなたとコミュニケーションとるのは、そりゃ大変になるだろう。
あなたの歌を見られないことは、本当に辛いだろう。
でも、何とかなるはず。
歌う時にはごちを見る必要があるって身に染みるかもね(笑)
耳を失ったら、困っちゃうよ。
あなたの歌をピアノに変換出来なくなるもん。
それは、私の生きてく支えを失うのと一緒だよ。あなたが目を失うのと同じくらい、絶望的な事だよ。
ふふ。
お酒の席の他愛ない話題のひとつ。
でも、一番忘れられない凝縮した会話。
今の思いを自分の言葉で伝えること。
自分の体で伝えること。
それが今後の私の課題です。
いつも的確に私の意を汲み取って通訳してくれるお姉ちゃんに、もどかしい思いをさせてしまうけど、これは自分で伝える事に決めたんだ。
簡単じゃないことは、試し続けるだけ!
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by tobira1984
| 2008-12-18 10:17