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神奈川県中郡 手話劇団「扉」の陽気な活動記録です。


by tobira1984

一緒に遊びましたぁ

11月の保育園に向けて、実は、ほとんど、準備しませんでした。


一緒に遊ぶ、という目的に近付いたと言うことか!?どうだ?


では報告。


【0~3才児クラス】
始めに、皆でさんぽの歌を歌いました。くだり、み、ちーーーでチョコチョコ走り♪

歌があると、扉メンバーとちびっこの動きが一緒になるのだ。

ピアノなしだとアレンジ自在☆テテテっと走り回って、はぁ疲れたぁーお腹すいたー、とその場に座りこみます。

さぁ!団長夫婦の出番です。

なんかやってるよ。
何だろう。
ワクワクドキドキみんなで見つめます。


火を起こし、何か火にかけて、出来上がったらザザーっと移して…湯気もうもう、アチチ。

さあ何が出来るでしょう。ペッタンペッタン。…どうやらお餅つきみたいだね!

と、団長ここらで疲労が…まずは扉メンバーのスーさんにバトンタッチ。

それから保育士のお兄さん。それからそれからちびっこも!交代でペッタンペッタン♪

ちびっこは元気いっぱい☆重たいはずの杵ですが超速餅つきマシーン(笑)
…かわいいから許してしまえ(^^;)ゞ


みんなで作ったお餅、団長夫婦が丸めてみんなに分け…あっ先に食べてるー!なんと美味そう(笑)

みんな団長夫婦に群がってお餅を美味しく頂きました。


あら、まだまだ時間があります。
実は、始めに園からお願いがありました。
予定では、今月からクラスを3つに分けて、一時間のうち小さい子クラス20分、大きい子クラス①20分、大きい子クラス②20分という割り振りでした。
が、小さい子クラスは20分に減ってしまうと寂しがってしまうので、10分追加出来ないかとのことでした。


快く引き受けた扉メンバー、追加分も楽しくみんなと遊びましょう。


また団長が何か始めたぞ。風船だ、風船をいくつも作ってみんなと遊んだり、またまたお腹が空いたのか?お芋を掘って落ち葉を集めてみんなで焼き芋にして食べたり、、、

追加の時間もあっという間に終わり、もう恒例となった「ちびっこトンネル」でお見送り(^∇^)


経験のない事は…そりゃ~イメージしづらいかもしれませんね。杵の重たさ、近寄れないはずの焚き火は、ちびっこの中ではそのうち消えちゃった(笑)

でもね、団長が風船を膨らます様子を、なんと、ポケットから風船を出す所までしっかり身ぶりで表す子もいたようで…

本当に、ちびっこ達はちゃんと見て共有しようとしてるんですよねー!!


【大きい子クラス①】
この日は、みんなが園でやってる普段の遊びを扉メンバーも一緒にやってみよう、という日です。


今度はこっちがドキドキ。


若い保母さん、しっかり考えてくれました!

フルーツバスケットをアレンジした、名付けて「さんぽバスケット」

「さんぽ」の歌の動物さん、1番からキツネとタヌキ、前回やったばかりの2番からヘビとトカゲ。合わせて4種類が、フルーツの代わりに割り当てられます。

椅子はU字型に並べて、鬼の場所はみんなからよく見えるトコにある黄色の線。


4種類の動物は手話で表します。あと、全員移動の時は両手グーでグルグル。


保母さんの説明はちゃんと団長夫婦に伝わってました!!

オーバーアクションで大きなお口で言う。
ごちからのアドバイスはこんだけ(笑)


それにしても。ちびっこ達動きが早い!!
みんな本気で(少なくともごちは必死だった)遊びました☆


あと一つの椅子をめぐって、ジャンケン真剣勝負とかね♪


こういう遊びは時間が立つのが早い(笑)
あっという間に20分経っちゃった。



【大きい子クラス②】

今回大きい子クラスを二つに分けましたが、どうやら年中、年長に分けたようですね。

一年で…子ども達はこんなに大人になっちゃうんだと驚きました。

手話で「おはよう」の挨拶をしてから、さっき同様「さんぽバスケット」
まったく同じ遊びをしたのに、感触が違いました。


一人一人の性格が顕著に出ていて、優しい子は最後の取り合いになると席を譲ってしまったり、ある子は自分が鬼にならないために隣の子(同じ動物)と同盟をくんでパッと入れ代わったり。


だから、鬼になる子は何度もなってならない子は最後までならなくて。。。まさに弱肉強食?な世界でしたよ☆

だから途中から隣の席以外に行くというルールを付け足してみたり、、、問題が表面化してからの対処になっちゃうんだけど、大人の抵抗も試してみたり。

こっちもあっという間に20分(笑)


みんな楽しかったね、また会いましょう!

スーさんが前で挨拶。
では団長殿、シメをよろしく。


団長、みんなを見渡して何かしゃべって…もちろんみんな読み取れません。でも「何だ!?」と一生懸命団長を見ます。

団長、指を出しました!

1!2!3!

ダー!!!?

ではありませんでした(笑)

4!

そして行進を始めたぞ。あっ「さんぽ」だ。
みんなで元気に1番を歌ってさようならをしました(^-^)


団長夫婦、とても楽しんでましたよ。
途中でなぜか誰かが「そんなの関係ねぇ!」をやり始め、団長も「それ知ってる」って一緒にやって、それを見た皆が喜んで保母さんまで巻き込んで全員「こじまよしお」になった瞬間が(笑)


でね、帰りに団長はこんな事言ってました☆

時計を見て終わりの時間が来たの分かったんだけど、もっと遊びたかったから気付かない振りしてたんだって!!

いたずらっ子の顔してました(^∇^)
# by tobira1984 | 2007-11-07 07:37

大きなマル、大きなバツ

10月の事も、記憶の奥から引っ張り出して書いておきますね。


10月は、団長が欠席。
ろう者メンバーは奥さん一人でしたが頑張ってくれました。


練習では「さんぽ」の2番を手話で表現出来るイメージづくりをして、アズちんのお友達に素敵な絵をかいてもらってレッツゴー☆


知ってる歌だと、、、逆に言葉を聞き流してしまうのかもしれません。


手話の世界に行こうとしても、メロディがみんなを先へ先へと押し進めてしまい、ろう者が置いてきぼり状態になってしまうことが多かったです。


トカゲの時はリアクションが薄かったけど、バッタの時はみんな競って捕まえてましたね(^-^)


さて、小さい子クラスでは、1~2番通して時間ギリギリ。楽しく終わりましたが、大きい子クラスではムムム?という出来事が。


集中力が続かなかったり、なんだかぐったりしちゃったり、楽しく頑張ってる子もいましたが、、、あらら?


原因の一つには、職員の方と扉スタッフとの連携がうまくとれず、子供たちが通常行っている水分補給をしないまま、手話の時間に入ってしまったという事でした。

それについては、今後子供たちの状態を最優先に対応できるようにしないと、ですね、、、。



ただ、子供たちの中には、ろう者メンバーに対しては体を使って意思表示するんだと理解してくれる子もいました。
その子は自分で考えたのでしょう、大きなマルを作って「私はやるよ♪」って奥さんの顔を見つめていました。

その子の「大きなマル」に助けられて、ごちは他の子たちにも体で表すように促す事が出来たのです。



見てる子、見てない子っていうのは…どうしても出てきてしまう。
伝わり方に格差が生じるのは…仕方ない事かもしれません、、、が、、、。
# by tobira1984 | 2007-10-29 21:35
とりあえず記憶が新鮮なうちに、ごち目線で覚え書きさせて下さい。

漠然としてて整理されてない文章かもしれませんが、改めて今月の様子はまとめたいとおもっています。
誰かを不快にさせる表現が出てくるかもしれません。
それも合わせて後日編集しようと思います。
今日の時点では、どうかご容赦下さい。




さて、




今日つくづく感じたこと

「同じ空間にいても人によって立場によって見えるものは違う」

このズレは保育園と扉との間にもあるし、それぞれの内部にもある。
そして、ズレ具合をしっかり確認しないまま今に至ってしまったのだと感じました。


手話のコミュニケーションにもっとも不可欠なのは「目と目を合わせること」です。
扉のプランにはいつもその要素を入れて、必要なときは先生方にも協力してもらって子供たちに伝えてきたつもりでした。


子供たちに伝えるために、大人は何か示してきたでしょうか。
先生方は、いつでも健聴者ごしにしか会話をしない。
劇団員も、通訳者以外はろう者と会話する場面を見せてこなかった。


「本物に触れさせる」という理想論だけが宙に浮いたまま、大人同士がすれ違い。


子供は・・・それでも何か吸収してくれるかもしれない。


大人は・・・どうでしょうか。

先生方は、例えばろう者と少しでもコミュニケーションとれるようになったでしょうか。
少しでも、ろう者とコミュニケーションしようとしているでしょうか。

そうなってないとしたら、それは、実は私たち劇団員のせいではないでしょうか。


通訳者でない人間(はい、ごちのことです!)も、多少はろう者との会話をする。
簡単な手話と身振りで。


ごちなんて、オール身振りで話しかけたりすることもあるし、
分からない手話は、大きな口で何度も言って、口の形で言葉を読み取ってもらうこともある。
当然、普通に健聴者と会話するより何十倍も時間かかる。
それでも、通訳してもらったり筆談するより、
よっぽどダイレクトで本当のコミュニケーションだと思う。


そういうところを先生方に見せてこなかった。
今日気づいた。大変な落ち度に気づいた。


目と目を合わせれば、おのずと相手の言葉をよく読み取ろうとするものです。
目と目が合ってない所がどこにあるか、
ちゃんと確認してちゃんと伝えないと、すれ違いは終わりません。


目と目があってないのは、誰と誰?
ごちは、それが色んなすれ違いの根本にある問題のような気がしています。
# by tobira1984 | 2007-09-14 02:06
今月は頑張って書いてみようかな。

メンバーさんもお気付きの点があれば、お書き添えよろしくお願い致します!


☆☆☆☆☆☆☆


さて、課題を沢山頂いた先月…今回はどうしたら混乱を招く事なく扉と自由にふれあってもらえるか…いつになく?真面目に考えて悩んで意見を交わし、


園の方ともやりとりしながら、


本番を迎えました。



扉で用意したのは「大きなかぶ」の大きな絵本。それから団長が描いた動物の絵。


ポイントは、子供たちからのアクションを上手に整理して、全員を劇に参加させる事。

もちろん健聴者の介入は無し。

但し、

前回のような混乱が起きないように、大人は見守ってなきゃいけない。もしもの時には注意するのも必要、先生方のご判断も頼りにしてます…。


大人同士の話しもついたら(笑)、さあちびっこ達、今日も一緒に手話で遊びましょう。



団長はお爺さん役、奥さんは語りべ。
あとの登場人物(動物含む^^)は…保育園のみんなだよ♪


【0~3歳児】
奥さんがちびっこ用の小さな椅子に腰掛けて大きな絵本を開くと、子供たちはワクワク♪


お婆さん役に園長先生を招き、孫娘役に実習生の学生さんを招き、
奥さんが大きな絵本のページをめくるごとに、新たな役を招いて一緒にかぶを引っこ抜く。

犬さんは誰かな?もっといない?
次は?猫さんだ。
猫さんは君と君と…
よしよし、一緒にヨイショってやってくれるかい?

ちびっこ達はドキドキしながら劇に加わっていって、一緒にヨイショって頑張ってくれました。

団長も一人一人に「一緒にやろうね」とふれあって、とても自然にみんなと遊べたんじゃないかしら?

きつねの手話を懸命に小さな手で作った子もいた。
大丈夫。合ってなくても通じてるから☆☆


全員が加わって皆で力を合わせたら、ほら、大きなかぶが抜けました。


お爺さんが切り分けて「どうぞ」とめくばせ☆
通じない訳がない(笑)
皆で美味しく食べました。


終わりの時間になり、先生がちびっこ達とお話する。

楽しかったね。美味しかったね。
みんな、こんな時には何て言おうか?


男の子が「ありがとう!」と大きな声と手話でやってくれた。
みんなを代表して、団長の目を見て「ありがとう」してた。

見てて、とても心が温まりました。


教室を出る時、ちびっこが先生と一緒にトンネル作って送り出し。
「トンネル!さんぽの歌にもあるね」
なんてお話しながら、ほわっと楽しい空間を後にして…さぁ、次いこう!


【4~6才児】

今回は、先生に「手話で遊ぼう」の時間はお口にチャックねと伝えて頂いてます。


「お静かに」となってるのに、歌でテンション上げたらねぇ‥という事で、早速大きな絵本の「大きなかぶ」始まりました。


我慢しきれずに「わかったー!」と名前を言ったりする子もいますが、燃え広がらない内に消火すれば大火事にはなりません。


周りに音がなくなり、自然に「見る」事に集中する子供たち。


数人ずつ劇に参加してもらう時も、団長がちゃんとアイコンタクトでコミュニケーションがとれてました。


「待って」を見て理解して、立ち上がった子が戻る。そのシーンを皆が見る事で、声のない会話を他の子も共有したはず。

皆が一列に並ぶには小さい舞台。人数が増えるごとに2列、3列と皆で工夫しました。

後ろの子大丈夫?
落ちないように気をつけてね。
子供達同士で気遣いあってました。


協力しあえる、気遣いあえる所は、さすがお兄ちゃんお姉ちゃんですね!


頑張って引っ張って「まだ抜けない」と残念そう。
ようやく抜けて「やったー」と楽しそう。
切り分けたのをムシャムシャ食べて美味しそう。


ゴキゲンになった所で、さんぽの歌を一緒に歌いました♪


ろう者と子供たちとの触れ合いを、扉スタッフと保育園の先生方で上手に見守る方向へ。

ちょっと進んだかも?

前回の混乱を思えば肩透かしを喰らったようなスムーズさでした…★


まだまだ手探りは続く。
次回はどうなるんだろうね。
# by tobira1984 | 2007-08-16 11:26
さのです(^・ェ・^)ノシ
7/12報告です。

【仕込みとしては。】
 重いモノと軽いモノ 
・風船をふくらませて、遊んでみせる
  子ども達に風船を投げてみる
  一緒に遊べるか。

 ・重量挙げの様子を見せる
  舞台の上でバーベルを上げてみせる
  舞台に子どもを上げて、やって貰う。
  重いモノ、軽いモノ、区別がわかるかな?真似できるかな?

【さて、試してみる。:0~3歳児クラス】
泣いてる子もいるが、全体的に穏やかな雰囲気。
落ち着いた空気のなか、静かに風船が舞う。
自分の手元に来た風船を小さな手で打ち返す子ども達。
スタッフ、感激。
しばらく風船で遊んだあと、教室内の掲示をネタに「水風船」「うさぎ」などを表現。
最後にスイカをみんなで食べる。
ろう者が表す「美味しいね」の手話を自然に子どもが真似をして、和やかに終了。
最後に、ろう者に向かって「話せないの?はなせないの?」と繰り返し問いかけていた
子どもがいたのが印象的。 

【気を良くして、次へ。:4~6歳児クラス】こちらは、元気はつらつ。1人1人のエネルギーが満ちている雰囲気が伝わってくる。
ろう者が表現する一つ一つに「ゴム!」「風船!」バレーボール!」などと声が飛ぶ。
しかし、とうぜんろう者には聞こえず。そのまま舞台上の表現が続く。
自分たちが発した言葉に対してリアクションがない、自分たちが言ったことが相手に
伝わらない、というのは、この年頃の子ども達にとってはすでにストレスなのかもしれない。
ふとしたきっかけからろう者にこどもが飛びつき、まとわりつき、場の収集がつかなくなる。

実はここまでは想定済みだった。
「進められなくなったら、帰っちゃおう。」
耳が聞こえない人の顔をちゃんと見てお話しを聞かないと、聞こえない人は寂しいんだよ。
だから寂しくて仲間に入れなくて帰っちゃうんだよ。
そんな体験をさせてみよう。

しかし…甘かった。
子どもに思い切りまとわりつかれたろう者2人、まさに身動き獲れず。
結局、スタッフが救出に向かう。
「聞こえない人の話をきちんと聞かないでふざけていると、2人は寂しくて帰ってしまうよ。」
スタッフが子どもに説けば一時は神妙な顔をするが、再会しても結果は同じ。
まとまりつかないまま、終了。

【見えた課題】コミュニケーションは、メッセージを受け取るだけでは成立しない。
発信する術も同時に与えないといけないのですね。
手強い・・・・
# by tobira1984 | 2007-07-12 23:21 | 活動記録